習慣流産

それでは, 流産を繰り返した場合, どうなるのでしょうか? 流産の主な原因は受精卵,つまり胎児にあると書きましたが, それでは, 母体に原因のある場合はないのでしょうか? 

よく言われるように流産が性癖になることはないのでしょうか?

下のグラフを見てください. 年齢を30歳代後半と仮定して既往流産の回数と流産の発生率を示しています. 数字に関しては概数(だいたいの数)と思ってください. 流産が性癖になっているわけでは決してありませんが, 流産の回数を重ねるほど次の妊娠で流産する確率が高くなります.

グラフからわかるように, 胎児要因による流産は既往流産回数によって変化しません. 年齢によっては変化します.  ただし, 母体要因がない女性は妊娠を繰り返すうちに出産に成功します. 何らかの母体要因がある女性だけが残っていくため, 母体要因による流産が増加していくわけです. 流産したから流産しやすくなるわけではなく, 流産しやすい母体要因を持っている女性が流産を繰り返すことになるわけです.

特に, 3回以上流産を連続すると次の妊娠でも流産する確率は50%を越えてしまいます. 習慣流産とは流産を3回以上連続することをいいます. 

流産の連続回数がまだ2回の時は, 次の妊娠も流産する確率はまだ30%程度です. それでも0回,1回の流産を経験した人より高い確率なので, 2回以上流産を繰り返すことを反復流産といいます.

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